トップメッセージ
マーベラスは、『「驚き」と「感動」を世界に届ける新しいエンターテイメントの創造』を経営理念として掲げ、エンターテイメントの力で世界中に笑顔と豊かさを届けることを目指しています。
私たちの業界は急速な変化を続けています。その中で当社も、エンターテイメント企業として、ユーザーの皆様にワクワクしていただけるようなヒットタイトルの創出に引き続き取り組むとともに、既存の概念にとらわれず、これまで以上にクリエイティブで、斬新な発想を重視し、グローバルな視野で事業を展開し、あらゆる業務についてひとつひとつ改善に努めることで、全社一丸となって持続的な成長を目指してまいります。
当社は2027年に設立30年を迎えます。これまでの歩みを経て新たな未来へと進むにあたり、変化を恐れず、新たな挑戦を続けることで世界に新しい可能性をもたらし、すべてのステークホルダーの皆様にとって価値のある存在としてあり続けるとともに、社会へ貢献してまいります。
今後とも、皆様のより一層のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 照井 慎一
経営成績のご報告(2025年3月期)
当連結会計年度におけるエンターテイメント業界は、国内家庭用ゲーム市場においては、PlayStation®5の価格改定や、Nintendo Switch™の次世代機への期待が高まる中、ハード市場は転換期を迎え、販売が緩やかに落ち着いたものの、一部のヒット作品がソフト市場を牽引し、市場全体としては安定した推移を見せました。モバイルゲーム市場においては、市場規模はほぼ横ばいの推移を継続している中、IPを活用したタイトルで一部ヒットが出ましたが、依然として厳しい競争環境が続いています。国内アミューズメント市場においては、引き続きプライズ(景品)ゲームの好調やインバウンド需要の高まりが市場全体の活性化に繋がっています。音楽映像市場においては、パッケージ市場の縮小傾向が継続し、極めて厳しい競争環境が続く中、動画配信市場は、コンテンツの多様化や即時配信の拡充等により、安定した成長を維持しました。ライブエンターテイメント市場は、大都市における大規模公演が牽引する形で観客動員はコロナ前水準に回復した一方、オンライン配信市場は縮小いたしました。
このような状況下、当社グループは、多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において様々なデバイス向けに展開する「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」戦略を基軸とした総合エンターテイメント企業として、強力なIPの確立に向けたブランディング戦略・アライアンス戦略・グローバル戦略を積極的に推進し、話題性の高いコンテンツの提供とサービスの強化に取り組んでまいりました。
しかしながら、当期はコンシューマ基幹タイトルの発売が前期と比べて少なかったことや、舞台映像関連収入の減少等により、売上高は前期を下回りました。利益面においては、減収要因に加え、アミューズメント筐体の新旧入れ替え費用の計上があったことや音楽映像事業における一部アニメのコンテンツ資産の一括償却、IP育成にかかる投資損失がかさんだこと等により営業利益は減少いたしました。一方、最終損益においては、一部不振の海外アミューズメント筐体資産を減損損失として特別損失に計上したものの、前期の会計上の見積りの変更に伴う特別損失の解消により、黒字回復いたしました。
この結果、当期(2024年4月1日~2025年3月31日)の業績は、売上高279億6,300万円(前期比5.2%減)、営業利益18億1,700万円(前期比24.7%減)、経常利益18億円(前期比40.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8億1,800百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失5億1,700万円)となりました。
今後も、総合エンターテイメント企業としての強みを活かし、“マーベラスブランド”の確立による企業価値の更なる向上と持続的成長を目指してまいります。
2025年 5月吉日