株式会社タカラトミーアーツ様との共同事業として、ポケットモンスターの新筐体 『ポケモンメザスタ』を、9 月17日から稼動しています。新筐体は『ポケモンガオーレ』からさらに進化し、ポケモンアミューズメントマシンでは初となる協力バトルができるツイン筐体です。開発を支えたキーマン2 人にアピールポイントや今後の展開等について聞きました。
新筐体『ポケモンメザスタ』のアピールポイントを教えてください。
2人で協力しながら一緒に遊べるユニークな
「ツイン筐体」で誰もがハッピーになれるゲーム
青木 『ポケモンメザスタ(以下、メザスタ)』は、ポケモンとバトルをしてポケモンを捕まえ、筐体から出てくる「タグ」という配出物を集めるゲームです。特徴は、1台のマシンなのに2台のマシンが並んでいるように見える「ツイン筐体」という点です。隣同士の2人がそれぞれ遊んでいると、通常は2つに分かれている画面がつながって1つの大画面になり、2人で一緒にポケモンと戦う「協力バトル」が発生するしかけになっています。友達同士や親子ではもちろん、隣り合った知らない人同士でも一緒に遊べる、今までにないゲームです。
大林 実は、知らない人と2人並んで1つのゲームをすることを子どもたちが受け入れてくれるか、若干懸念していました。でも、ユーザーに試験的に遊んでもらったら、すごく盛り上がって2人でハイタッチをしていて。それを見た瞬間、「これはいけるぞ」と確信しました。
Profile
青木 将行(あおき まさゆき)
ポケモンメザスタ プロデューサー
アミューズメント事業部
ソフト開発部 マネージャー
青木 タグも工夫しました。例えば、力を合わせて2人でレアなポケモンを捕まえたのに、1人しかそれを手にできなければケンカになりかねません。そこで、協力バトルでポケモンを捕まえたら、両方のプレイヤーに同じタグが1つずつ配出されるようにしました。一緒に遊んだ2人ともハッピーになれるのが、このゲームの魅力です。
大林 「誰もが一緒に楽しめること」をすごく意識して開発しました。初心者と上級者が一緒に遊ぶことも想定し、どういうルールならレベルを問わずみんなが楽しめるかを考えて。また、タグ自体も、どんな形やサイズなら子どもたちが満足感を得られるか、ヒアリングした上で作りました。こうした細かい部分も含めて、今まで以上にユーザーの視点を反映させたゲームだと思います。
Profile
大林 武尊(おおばやし たける)
ポケモンメザスタ ディレクター
アミューズメント事業部
ソフト開発部
今後のポケモンアーケードゲームに期待する展開についてお聞かせください。
子どもにも保護者にも愛される
息の長いゲームに育てたい
青木 当社がアーケードゲームを開発する上で重視しているポイントの1つは、保護者の方に「これなら安心して子どもを遊ばせられる」と思ってもらえることです。今回のメザスタは、普段はゲームをしないお母さんでも理解しやすいルールにするなど工夫をこらし、より安心感を訴求できたと思います。これからしっかりと運営して結果を出したいですね。
大林 メザスタには、もっとおもしろくできる部分がまだたくさんあります。今後さらなる機能追加やバージョンアップを行って、末永く遊んでいただけるゲームに育てていきたいと思います。